こんにちは、フリーランス・副業エンジニア向け単価保証型の案件紹介サービスFindy Freelanceで社会人インターンをしている田中(@riiiiiii8sa)です。
以前Findy Engineer Labでは、「ZOZOSUITの次は何!?ZOZO Researchの論文を要約してみた」という記事で、株式会社ZOZOの研究機関が公開した論文の内容を紹介しました。1ユーザーとして、テック企業のサービスに目がいくことが多かった私ですが、このブログを読んで次のサービスに繋がる研究機関の発表内容を見てみるのも面白いなと感じました。
ところで、ZOZO以外のテック企業ではどんな研究をしているのでしょうか?今回のブログでは、日本国内にあるテック企業の研究機関とそこで行われている研究の概要をまとめてみました。
目次
勢いのあるあのテック企業の研究所では一体何をやっているの?
サイバーエージェント 秋葉原ラボ/AI Lab
「サイバーエージェントと言えば渋谷」というイメージを持っている方も多いのではないかと思いますが、渋谷以外にもオフィスがあり、その1つが研究拠点である「秋葉原ラボ」です。AbemaTVやアメブロ等サイバーエージェント が提供するメディアサービスから得られるデータを活用し、さらなる発展を目指すことを目的に2011年4月に開設されました。
秋葉原ラボでは、サービスを通じて日々生成されるユーザーのアクセスログなどを大規模に集積・処理する基盤を整備し、その基盤上のデータを機械学習や自然言語処理などを用いてサービスに活かす活動をしているそうです。
ちなみに、秋葉原ラボとは別にホームタウンの渋谷にも研究拠点「AI Lab」があります。ここでは、AIを活用した広告配信技術の研究・開発が行われているのだそうです。社風やサービスに目を奪われることが多かったのですが、ホームページを見ていると研究も勢力的に行われている様子が伝わってきてさらに魅力的な企業に感じられました。研究所のホームページのおしゃれさもぬかりなく魅力的です。気になった方は訪れてみてはいかがでしょうか?
研究所ホームページ:https://www.cyberagent.co.jp/techinfo/labo/
Repro AI Lab
以前のブログ「転職するならどこ?企業別GitHubアカウントのランキング発表〜はてな、Repro、メルカリがTop3〜」で、ランキング第2位に輝いたReproは、2018年7月にマーケティング支援に繋がるAI技術の研究所「Repro AI Lab」を設立しました。
「機械学習を用いてデータの価値を最大化すること」をミッションに研究に取り組んでいます。アプリデータを利用して、プッシュ通知の配信時間最適化機能や、行動履歴に応じてユーザーにとって最適な商品・サービス等を自動で抽出しオススメするプッシュ通知を配信する機能などについて研究・実証実験を行っているそうです。ちなみに、以前東洋経済オンラインに掲載されていた記事によると、「研究所を1年で4倍の規模にし、次の3年でグローバルでも一番を目指す」とのことです。今後どのような研究成果がRepro AI Labから登場するのか楽しみになりますね。
Repro AI Lab設立のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000013569.html
ドワンゴ人工知能研究所(dwango AI LAB)
ネットワークエンターテイメントのパイオニアとして誕生したドワンゴは、本郷三丁目に2014年「次世代への贈り物となる人工知能の創造」を目指し、ドワンゴ人工知能研究所を創設しました。
汎用理論の理解に基づく理論的アプローチと「脳全体のアーキテクチャに学び人間のような汎用人工知能を創る(工学)」という全能アーキテクチャアプローチの両方向から、研究を進めています。研究所ホームページ内の「News&Event」のページでは、メディアに取り上げられた記事のリンク等に飛べるようになっているので、幅広い視点からドワンゴ人工知能研究所の取り組みについて理解できるようになっています。
研究所ホームページ:http://ailab.dwango.co.jp
歴史の長い研究所も負けてない!設立30年を超える研究所
Sony CSL
ソニーコンピューターサイエンス研究所(Sony CSL)は、1988年2月に設立された今年で30年の歴史を持つ研究所です。設立当初は、コンピュータネットワーク等次世代のコンピュータシステムの基礎を担うテーマが主体でしたが、現在では「医療やエネルギー等の社会課題を扱うグローバルアジェンダと人間の能力拡張(Human Augmentation/Creativity)」を主な研究テーマとして、幅広い研究を行なっているそうです。
紹介されている具体的な研究プロジェクトの中には、「人間ではない生き物の知覚世界をパーソナルプロジェクションマッピングというものによって体験できるシステム」や、「コンピュータ技術を駆使して配色を自動的に精製・創造する手法についての研究」など、興味深いテーマが盛りだくさんでした。ホームページから論文やメディアの記事等を検索できるので、気になった方は是非覗いてみてはいかがでしょうか?
研究所ホームページ:https://www.sonycsl.co.jp
NTT サービスイノベーション総合研究所
NTTの研究所のルーツは、なんと70年前に遡ります。通信技術の国産化を目指し、1948年に逓信省電気通信研究所が発足しました。そこから研究テーマの幅を広げ、現在のNTTでは研究開発を3つの総合研究所で行っています。そのうちの1つが新たなコミュニケーションサービスの研究開発を行う「サービスイノベーション総合研究所」です。
この総合研究所の中にさらに4つの研究所があり、各研究所の中にさらに複数のプロジェクトがあり…と研究テーマの紹介を見ているだけであっという間に時間が経ってしまう程、多様な研究がなされていました。
VR技術による選手のトレーニングシステムを実用化するための研究や、ディープラーニングの学習時間を短縮したり、失敗しないように安定化させたりするディープラーニング最適化のための研究など、エンジニアリングに詳しくない私でも、タイトルを見ただけで興味惹かれるテーマが盛りだくさんでした。
企業ホームページ:http://www.ntt.co.jp/RD/organization/index.html
新たにITへ参入した企業のテック研究所にも注目!
オムロンサイニックエックス株式会社
オムロン株式会社は、ドワンゴの人工知能研究所と同じく本郷三丁目に近未来をデザインする研究会社「オムロンサイニックエックス株式会社」を設立し、2018年4月から本格的に始動させました。この研究所は、”オムロンの考える近未来デザイン “を創出する戦略拠点です。
オムロンでAIというイメージはあまり強くない方もいるのではないかと思いますが、創業以来、社会の変化を先読みした技術開発、事業創出で社会の発展に貢献してきたオムロンでは、「AI」「IoT」「ロボティクス」に代表された技術が急速に進化している環境下で、技術革新をベースに近未来をデザインし、オムロンユニークな「技術経営」の強化に注力するためにこの研究所が創出されたのは自然な流れのようで、品川に「エッジ型AI開発センター」米国に「ロボティクス開発センター」も設立しているそうです。
プレスリリース等の公開情報を見ていると、大企業でありながら、自由度の高い研究ができる環境のように感じました。気になった方は、一度情報を調べてみてはいかがでしょうか?
オムロンR&Dページ:https://www.omron.co.jp/technology/r_d/
トヨタIT開発センター
ここ数年いわゆるIT企業以外の企業も、ITに力を入れるようになったという印象がありますが、日本を代表する自動車メーカーのTOYOTAもIT開発の子会社「トヨタIT開発センター」を持ち、研究を進めています。歴史は以外にも古く、2001年に創設された会社です。
クルマから得られるビックデータ活用方法やサイバーセキュリティ対策の研究、次世代コネクテッドカーに必要な通信アルゴリズムの実証実験など、未来のクルマがどうなるのかを垣間見られるような研究がされているようです。IT企業以外のIT研究所での取り組みも見てみると奥が深くて面白いなと感じました。
研究所ホームページ:https://www.toyota-itc.com
テック企業の研究所で働くのも面白そうと思ったら…
今回のブログでは、日本国内にあるWeb関連の企業研究所をピックアップして紹介しました。企業のサービスだけでなく、基礎研究に目を向けてみるのも面白いなと改めて感じた方もいらっしゃるのではないかと思います。Findyの求人でも企業内研究所での求人を探すことができますので、興味を持たれた方は、この機会にぜひFindyへ登録の上、求人をチェックしてみてください。
読んで頂きありがとうございました! 宜しければ、エンジニアの皆様はFindyでご自身のスキル偏差値を測定してみてください。
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