Findyのサービスを通して数百人のエンジニアにインタビューや面談をさせていただきました。その中で最近、なぜリモートワークに関心を持つエンジニアが増えているのか、についてヒアリングをする機会が多かったので、その理由まとめてみたいと思います。
今回対象とするのはフリーランスのエンジニアではなく、正社員として企業で働きたいエンジニアにとってのリモートワークの持つ意味にフォーカスしてみたいと思います。
理由としてはフリーランスは明確にフルリモートが良い、という方も多いのですが、正社員希望の方は、以下のTweetがバズったように、必ずしもフルリモートを求めているわけではなく、半リモートや一部リモート許可を含めてのニーズが高いからです。
エンジニアがリモートNGの会社を避けるのは「年中フルリモートしたい」というわけではなく「台風の日も10時にオフィスいないと遅刻扱いになる」や「集中して仕事したい時に席外してカフェにこもるがNG」の会社を避けたい、という思いを持っている人が多いことがユーザーインタビューから分かってきた。
— ふぃりっぷ@Findy絶賛採用中-Yuichiro Yamada (@yuichiro826) 2018年8月26日
ちなみにFindyで今月末にエンジニア向けにこんなイベント「リモートワークで生産性があがる?!エンジニア×リモートワーク〜Engineer N Lab #3〜」も開催するのでぜひぜひ!
目次
遅延証明を並んで待つサラリーマンになりたくない
まず一つ目は上のツイートでも紹介していますが、雪の日や電車が遅延した日に遅延証明を並んで待たなければいけないサラリーマンになりたくはないという思いです。
これは性善説か性悪説のマネジメントか、或いは時間管理型かアウトプット型管理型のマネジメントかという差分も表しているのではないでしょうか。
日本企業が従来から行なってきた時間管理型のマネジメント思想だと遅延証明が必要ということになりますが、そもそもアウトプット管理をしているのであれば多少の出勤時間の差分は気にする必要はないのではないでしょうか。
つまり遅延証明を並んで待たなければいけない会社というのは、あくまで時間管理が主体のマネジメントをしている会社ということになってきてしまいます。
集中してコードを書きたいときがある
次に、毎日ではないですがミーティングがない日やプロジェクトの期限が迫っている日は集中してコードを書きたい時があるということです。
やはり集中している時に話しかけられると、再び集中モードに入るのに一定程度時間がかかってしまいます。従って、集中モードに入りたい時はあえて同僚から話しかけられるオフィスから離れてコードを書いた方が効率が良いということです。
ちなみにFindyではもちろん、そうしたリモートでの働き方をOKとしており、自分自身も集中して、いっきに進めたい仕事がある時はカフェにいったり、会社で契約しているシェアオフィスを活用したりしています。
また、面白い事例としては、今月末のFindyのイベントで登壇いただく、BizteXさんなどはゴールデンウィーク振替休暇といったユニークな制度を持っているようです。具体的には、ゴールデンウィークの混雑した時期に旅行に行ったりするのではなく、ゴールデンウィーをコードを書き時間にし、それ以外の時に振替で休みを取るという制度だそうです。
ちなみにインタビューをしてお伺いしたのですがこれは CTOがまずそうしたかったから始めたそうです。非常にユニークかつパフォーマンスの最大化を意識した生徒で面白いなと感じました。
子育てや介護問題に対処するためにリモートが必要な時がある
また、最近では子育て世代に入ったエンジニアの方や、親の介護に関わらないといけない方というのが増えてきています。あるいは妊活をしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらに共通するのは休暇を取らなくてはいけないほどではないが数時間オフィスを空ける必要が出てくるケースがあるということです。
具体的には、例えば子供が病気で熱を出し、また病児保育が見つけられなかった時に、休みを自宅で子供を診ながら仕事をするというケースです。これまで1日休暇しか選択肢がありませんでしたが、例えば半日は子供を診て、半日は自宅作業というケースも可能になってきます。
また、こうした意識が高まっている背景としては、男女共に家事や育児を分担しながら働くというカルチャーが定着してきたこともあると考えています。
地方からでも東京や大都市のスタートアップ・メガベンチャーに参画したい
これは全てのエンジニアの方に当てはまるわけではないですが、当然ですが地方にも非常に優秀なエンジニアが住んでいます。これまでは地域の限られた会社で働くか、フリーランスでリモート案件を探すという選択肢しかありませんでした。東京や大都市のスタートアップやメガベンチャーの仕事に携わりたいという思いがあるものの、地理的な制約でこれまでなかなか参画できていなかった方々がいらっしゃいます。
この場合はフルリモートがメインにはなりますが、彼らにとってもリモートという選択肢があることで、新たな機会を手にすることができるというのが大きなメリットになるようです。
以上いかがでしたでしょうか。
エンジニアにフルリモート、半リモートという働き方の関心が高まる理由について書いてみました。
Findyでは以下のようなエンジニアのリモートでの働き方やその場合にどうやって生産性をあげるのか、 あるいはリモートでの働き方の悩みについて共有する機会を作りたいと考えています。ぜひぜひ、興味のある方は参加してみてください!!
読んで頂きありがとうございました! 宜しければ、エンジニアの皆様はFindyでご自身のスキル偏差値を測定してみてください。
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同志社大学経済学部卒業後、三菱重工業、ボストン コンサルティング グループを経て2010年、創業期のレアジョブ入社。レアジョブでは執行役員として人事、マーケティング、ブラジル事業、三井物産との資本業務提携等を担当。その後、ファインディ株式会社を創業。求人票の解析とアルゴリズムづくりが趣味。