こんにちは、Findyエンジニアの宇田川です。
仕事の都合で東京に戻ってきて、ヒノキ花粉に苦しみ、戻ってきた瞬間に東京が寒くなり、沖縄の暑さが恋しくなっています・・・。
今回は、花粉からの逃避後半、実際フルリモートどうだった?編です。
フルリモート未経験者が実際にフルリモートしてみての感想や、個人とチームにおけるメリット・デメリット、フルリモート時の心がけをまとめました。
前半の準備編はこちら↓↓↓
http://blog2.findy-code.io/remote-work-at-okinawa-1
目次
個人のメリットは生産性の向上、デメリットは孤独
沖縄でフルリモートをしてみて感じた個人のメリット・デメリットは下記です。
- メリット
- 通勤時間ゼロ
- 個人タスクの生産性アップ
- (花粉症が発症しない)
- デメリット
- 仕事環境の準備が大変
- 寂しい
- ダレやすい
今回は花粉症からの逃走だったこともあり、花粉症の状態よりも確実に業務進捗がありましたが、それ以外にも話しかけられる量が減ったり、雑音に惑わされることも少なく、集中して業務ができていたのも大きいです。Zoom常時接続にしていたのですが、PCのマイクの集音性のためかオフィスにいるよりもカフェにいるような感じで集中にちょうどよい感じでした。また、フルリモートの方が良く言っている「通勤時間ゼロ」の影響も大きく、通勤のための準備をしたり、天気・時間を気にする必要も無かったため、起きてすぐに仕事に始められるのはストレスが無くとても幸せでした。
デメリットは仕事環境や個人のメンタルの問題がパフォーマンスに大きく影響することです。
仕事環境に関してだと、仕事環境を悪化させないために同じような環境(机・椅子・モニター等)を用意しようとすると、思ったよりも大変だと思います。実際、私は沖縄に家からモニターを持っていきましたし、事前に作業スペースがしっかり確保できる宿泊先を検討していました(そういった意味だとギークハウス沖縄は最高の場所でした)。
またメンタル面でも、個人差はあれど、普段話している同僚間の雑談への参加の難しさや社内で笑いが起きているときに参加できない疎外感のようなものは感じました。Zoom常時接続をしていたことで、隣にいるような安心感はあるものの、会話への参加しづらさは軽減するのは難しかったです。今回はギークハウス沖縄に滞在していたため、ランチに一緒に行き、雑談や相談もでき、息抜きにもなりましたが、一人での滞在だと普段との会話量の差で孤独を感じていたんじゃないかなとも思います。
加えて、これは完全に個人の問題なのですが、怠惰な性格もあり、会社以上に緊張感を持って業務にあたらないといけないなと思っていました。Zoom常時接続のため、あまり環境を変えず業務にあたることができましたが、そういった環境ではない場合、「もう少し寝ていよう」だったり、「夜やればいいや」みたいな誘惑に負けていた気がします。ただ、これも朝から机に向かって仕事をしているギークハウス沖縄のメンバーのおかげで、ちょっとした出勤感があり、仕事やろうと思えたのは大きかったなと思っています。
まとめてみて考えると、今回のフルリモートがうまくいったのはギークハウス沖縄の影響が結構大きいなと思いました。自分のような怠惰な人間がフルリモートをする際は、コーワーキングスペースやカフェを使ったり、他の人が集中している場所でやるのが良いなと思っています。
チームへのメリットは働きやすさの向上、デメリットは生産性低下の可能性があること
チームメンバーと話した結果としてフルリモートを許すことのメリット・デメリットは下記です。
- メリット
- メンバーの働きやすさの向上
- メンバーによっては生産性の向上
- デメリット
- MTG等での生産性が下がる
- 雑談や気軽な依頼が難しくなる
チームにとってフルリモートを許可することのメリットは、優秀なメンバーが生産性をできる限り落とさずに働く環境を作ることでチームの生産性を上げられることや働きやすさの向上です。特に花粉症や育児など一時的に生産性が低下してしまう場合にリモートを許可することによって、できる限りパフォーマンスを下げないようにできるのはチームにも大きなメリットです。
一方、デメリットとしてはコミュニケーションコストが高くなり、チームの生産性が下がる可能性があることです。例えば、MTGではZoom等でつないでいるとはいえ、会話にラグが発生したり、リモートワークのメンバーからは他メンバーの顔が見づらく話しかけづらくなりやすいです。リモートMTGの環境を強化すれば一定は解決されると思いますが、それでもリモートメンバーが通常以上に意見を出す気持ちを持たないと、リモートしていないメンバーから察してもらう・話題を振ってもらうのが難しいため、リモートメンバーから意見があまり出ない可能性も考えられます。そして、MTGだとホワイトボードを使って説明する等が急に発生することがあると思いますが、良い機材を揃えないととても見づらく、再度説明が発生する等が起きていました。
また、個人のデメリットにも書きましたが、チームで発生する雑談の輪にリモートメンバーは入りづらく、チームの一員として認識してもらいづらくなる可能性もあるなと思いました。雑談や簡単な相談、依頼がない分、リモートワークしているメンバーはタスクに集中しやすくなるのですが、そういったコミュニケーションから生まれる企画・施策・改善が阻害される可能性もあると思いました。
上記のデメリットの一部は機材に投資すれば解決する部分もありますが、ちょっとした雑談やラフな相談は実際に一緒にいないと発生しずらいので、そこがなかなか難しいところです。
フルリモートを成功させるためにはお互いの気遣いとチームでの準備が重要
フルリモートを始めて一番最初に思ったのは、私がフルリモートをすることでちょっとしたタスクをチームメンバーに負担させているなと感じました。例えば、普通に出勤していれば発生しないZoomの準備やMTGの際にPCを運ぶ手間、マイクやカメラの調整等です。また、機材の関係上カメラが固定されているため、近くにメンバーがいない状況で誰かを呼ぶと、違うメンバーが助けてくれることも何度かありました。またメンバーの何人かはちょくちょく画面の前に来て雑談を振ってくれたり、こちらの状況を確認してくれたりしました。こういったチームメンバーのちょっとした優しさは孤独感が大分軽減されるため、フルリモートのメンバーにはとても嬉しいと思います。
逆にフルリモート側はコミュニケーション齟齬が起きないようドキュメント化や進捗の報告の徹底が大切です。そして、業務中もMTGでも画面越しであることに躊躇せずにコミュニケーションを取る強い心を持つことが円滑なMTGを進めるためにも重要です。
「機能していないチームにフルリモートワーク導入は難しい」という話を聞いていましたが、短期のフルリモートをしてみて、所属チームが良いチームで良い人が集まっているからフルリモートがうまくいったのだと実感しました。一定の信頼感が醸成されていない状態でのリモート・フルリモートは失敗する可能性が高くなると思っています。一時期Twitterで「フルリモートを望む人は多いが、本人が気がついていないだけでフルリモートに向かない人も多いのでは」という意見が話題になっていましたが、やはり実際に試してみないと分からないことなので、前半編の実験のような形でチーム内で試してみることが大事だと思います。機能しているチームであれば、フルリモート・リモートワークの実験自体は環境を整えれば難しくないのと思うので、ぜひ試してみてください。
チームによってはデメリットの方が大きいと感じてしまうかもしれませんが、会社のブランディングのためや働き方の多様化で優秀な人を採用するためには必要な福利厚生だと思っています。実際、中途採用・フリーランス採用ともにリモートが可能か否かで応募数に結構な差が出ています。
まだファインディでもリモートワークを許可した上でチームの生産性を落とさない方法は模索している最中ですので、良い方法等あれば共有してくださると助かります。
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今回はフルリモートのメリット・デメリットのまとめ記事でした。
リモート検討しているメンバーやチームの参考になれば幸いです。
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